2014年01月03日

AS04)黄色い人のムルデカ@

黄色い人のムルデカ@

インドネシア独立の騒乱と黄色い人の伝説。(インドネシア)

ムルデカ 17805 スペシャル・エディション [DVD] / 保坂尚輝, 山田純大, 榎木孝明, 津川雅彦, 藤谷美紀 (出演); 藤由紀夫 (監督)
ムルデカ17805 スペシャル・エディション 

黄色い人のムルデカ@

「ムルデカ」とはインドネシア語で独立のことです。

大航海時代より長きにわたりオランダの植民地とされたインドネシア。
何世代にもわたる苦難の生活の中、現地の民衆には、ジョヨボヨ王の民族叙事詩の一説からとられた「予言」が語られていました。

「第5の時代、北方から『黄色い人』たちがやってきて、『白い人』を追い払う。
『黄色い人』もインドネシアを支配するが、トウモロコシの花の咲く前に去っていく」

これが本当に予言なのか、あるいは民衆の願望から生まれた単なる伝承なのかは、今となっては分りません。ただ、確実に言えることは、インドネシアの人々が、日露戦争に勝利した日本に、「黄色い人」の幻想を託したこと、そして、日本軍もこの伝説を利用しインドネシアの民衆の支持を得たことです。
それにしても「トウモロコシの花が咲く前に去っていく」 つまり、「黄色い人の支配が短期間で終わる」という部分まで予言が実現することを、日本軍の関係者は、はたして考えていたのでしょうか?

1942年2月から、日本の第16軍(陸軍)がスマトラ・ジャワを侵攻。
破竹の快進撃で、オランダ軍を僅か9日間で降伏させ、360年に及んだオランダの植民地支配は終わりを告げます。
日本軍は、インドネシアの独立を約束。独立運動家のスカルノやハッタを解放。
食料の調達、資源確保などに動く一方、現地の人々の言語を統一し、教育制度を設け、農業の改良を行うなどの改革を施行。
さらに、イスラム教の活動を認め、新聞を刊行するなど、民族意識を鼓舞し、インドネシア人の社会構築、政治参加を促す政策を矢継ぎ早に行います。

そして何よりも、オランダ軍との再戦に備え、「郷土防衛義勇軍(PETA)」を組織。
現地の人々に兵士としての訓練をほどこしました。
44年には、インドネシア国旗と国歌を解禁。翌45年3月には、独立準備委員会が発足。

しかし、そこまででした。
45年8月15日、日本はポツダム宣言を受け入れ、連合国に降伏。

直後の8月17日、スカルノとハッタは、慌しく独立を宣言。独立宣言書にしるされた日付は、「17805」
インドネシアには、日付を、日、月、年の順に記す風習があります。
178は、8月17日のこと、05とは日本の皇紀2605年のこと。
インドネシア独立を描いた映画「ムルデカ17805」のタイトルはここからとられました。

敗戦後、インドネシアでの日本人の状況は変わりました。

考えてもみてください。
日本人の大多数は、「この戦争には必ず勝つ」といっていたのです。だからこそ現地のインドネシア人も日本の戦争系継続のための現地資源の徴発に協力していました。それなのに降伏したのです。

また日本は、戦争遂行のためにインドネシアの人々に、オランダとそう大差のない収奪を行っています。

しかも、この時点でインドネシア国内では日本軍が戦いに負けたわけではありません。
彼らの目からすれば、日本人は、オランダと変わらない支配者。大口を叩いておきながら、敵が本気になった途端、戦わずに降伏した臆病者のように見えたはずです。大いに幻滅したことでしょう。

インドネシア独立派は、各地に非正規の武装組織を作り、日本軍に武器を引き渡すように要求します。その武器で、オランダ軍が戻ってきたとき、戦闘を仕掛けるつもりだったのです。

ところが、それは日本側に拒否されました。
意外に知られていない戦争の基本ルールがあります。
降伏した軍の占領地は、敗戦時の状況のまま勝者に引き継がなくてはならないのです。また、それに伴い降伏した軍は、勝者の側に、自分たちの武器に関する権限を全て引き渡さなくてはなりません。
(考えてみれば、勝者が、敗者に武装解除や武器の引渡しなどを要求するのは、当然のことです)

勝者であるオランダ側は、インドネシアをもう一度支配するため、日本軍に、インドネシアをそのままの状況にしておくことを要求。
当然、独立勢力である現地人への武器の引渡しは禁止。
ルールに厳格な日本軍はそれを遵守。事実上、独立派と対立したのです。

[DVD] ムルデカ 17805 スペシャル・エディション(期間限定)[DVD] ムルデカ 17805 スペシャル・エディション(期間限定)

インドネシア侵略と独立 (アジアの声) [単行本] / 戦争犠牲者を心に刻む会 (編集); 東方出版 (刊)インドネシア侵略と独立 (アジアの声)/ 戦争犠牲者を心に刻む会 (編集)

↑ インドネシア独立に興味のある人は、クリックしてね。

ブログランキングに参加しています。↓
よろしければ、クリックお願いします。





にほんブログ村blank">にほんブログ村


 例えばこんな日本びいき 目次と案内へ (http://tatoeba1.seesaa.net

 ヨーロッパのお話 (http://tatoeba2.seesaa.net
 北アメリカのお話 (http://tatoeba02.seesaa.net
 中南米のお話 (http://tatoeba05.seesaa.net
 アフリカのお話 (http://tatoeba06.seesaa.net
 オセアニアのお話 (http://tatoeba07.seesaa.net

 日本人の発明発見 (http://tatoeba04.seesaa.net
 NDH (http://www.bijichan.net/qgjkw/


posted by タトエバ at 14:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 戦争・軍事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログサーフィンしていたら、たどり着きました。素敵なブログですね、読ませていただきありがとうございます。
Posted by こんにちは at 2014年01月22日 12:52
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
- 17034FE588EAE681352024CA60862CE3
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。